『提案を社会に投げかける発信力を持つ』組織でありたい。
よいデザインには「提案」があります。グラフィックであれ、プロダクトであれ、インテリアであれ、建築であれ、デザインの本来の意味とは、将来の方向を指し示すような提案を行うことにあります。
「提案」のあるデザインには必ず背景があります。背景とはすなわち、作り手の生き様です。仕事に対する理念であり、日々の暮らしの中で受けるあらゆる刺激を吸収する姿勢であり、プロとしての経験則であり、それらが渾然一体となって初めて生まれるひらめきです。「提案」の背景に何らかのシンパシーを感じたとき、そのデザインはその受け手にとって「よいデザイン」となります。背景のあるデザインこそが「提案」を説得する力をもち、「提案」の積み重ねがそのデザイナーの新たな背景となっていくのです。
ADAはデザインの力を信じる人間のネットワークです。もともと個人の力を信じ一匹狼でやってきた人間同士がネットワークをもつことの目的のひとつは「提案を社会に投げかける発信力を持つ」ためにある、と私は考えています。日々の作業を通して、それぞれが社会に示してきた提案と積み重ねてきた背景。それらを個別のクライアントに示すだけでなく、時に「青森のデザイン」の総合力として社会に示す。そこにこの組織の意味があると考えます。ADAが業界、官民の枠を越えあらゆるデザイナーに門戸を開いているのもそのためです。
産業や文化、その他地域を形成しているすべてのものに対して提案する機会を与えられていること。その提案が未来の青森を変えていくかもしれないという可能性。それが私たちがデザインに取り組む醍醐味であり、それを仕事とすることの責任です。
ADAは常にそうした責任を自覚した人間が集うネットワークでありたいと考えています。
あおもりデザイン協会 会長 森内忠良
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